先日、2社の中小企業の社長・幹部の方と
マッチング会でお話を伺う機会が有りました。
お話しする時間は、たった20分余りでしたが、
お互いの紹介も有るので、実質15分くらいでしょうか?
その中で、経営者の方も気が付いていない課題を
引き出せたかな、でももっと根本が有りそうだなと
感じた事が有りました。
2社のうち1社は、20名ほどの金属加工業で、
工場長の方(30代でしょうか? 結構若い)とのお話しでした。
事前資料に記載されていた課題は、
工程設計・生産計画についてでした。
計画していた生産の中に、納期1,2日の仕事が入る度に、
工程・生産計画の組み直しを、社長がしているそうです。
当然、計画生産していた案件に影響し、
残業・休日出勤が繰り返されるそうです。
納期遅れが無い様に、、、、。
この残業、休日出勤は、これはこれで、解決したい課題ではあります。
工程の組み直しは、実は工場長でも、事務の方でも出来る、との事
わざわざ社長が行っているのは、
社長が現場の状況を把握したいため、との事。
経営者である社長が、げんばの状況を把握する、
従業員とのコミュニケーションを密にすると言うのは、
これも必要なことです。
また、QC活動は活発に行っていて、
工場長もいろいろと提案しているようです。
しかし、作業効率が上がっていかない、
指示しても、実行出来ない、
という、悶々とした所が工場長には有るようでした。
ここで、気が付いたのですが、
改善案、アイディアは出ながらも、
結局、それが実行に移せない、或いはPDCAが回らずに
結果が出ていない、と言うことなのでしょう。
どうも、工場のキーマンは、二人ほど。
その二人が中々動いてくれないと、こぼしていました。
少なくとも、工場長にとっては、
工程改善・作業効率向上のためには、
如何にキーマンに実行してもらうか、という
マネージメントの問題では無いかと、
思いました。
この推定が正しいかどうかは、
もっと確認していかなければなりません。
工場長の思い込みも有るでしょう。
確認しなければいけない項目は、
- 現状の工程・作業自身に改善の余地は有るのか?
- 工程管理・生産計画は妥当か? 改善の余地は?
- 計画組み直しは妥当か?
- 組直しを社長が行う理由は? 社長の意図は?
- 組直しを工場長・事務が本当に出来るのか?
- 工場長からの改善の指示、QCでの改善案自身は妥当か?
- 現状どの様な管理、PDCAサイクルを回しているのか?
- 従業員は、本当に効率化したいのか?
などなどですね。
20分弱では確認できることは多く有りませんし、
まだまだ”真の潜在的課題”に到達しているとは思いません。
次の面談は、社長になるでしょう。
そうすると、当然工場長とは少し違った話しになるでしょう。
社長の想い、意識・意図を汲み取らなければなりません。
それを踏まえての社長との面談になります。