10月の24~25日に、東京市ヶ谷で開催された、第50回VE全国大会に参加してきました。

VES資格を今年取得した私にとっては、初めての全国大会参加になります。
今年は、第6回アジアVE大会も兼ねていると言う事で、中国・台湾・インド・マレーシアなどのアジア諸国からの参加者も多かったようです。

二日間の講演・パネルディスカッションだけでなく、翌26日の「オープンイノベーションツアー」にも参加して、静岡県御殿場市のRICOH環境事業開発センターを訪問しました。


講演の中では、最初の東京理科大学名誉教授田中雅康氏の、

基調講演:「VE70年目のKAKUSHINを考える」

がとても印象的でした。
今年は、GEでVEが生まれて70年目にあたり、VEを振り返ると同時に新たなVEの役割、目指す方向について提言をされた内容でした。

その中で、一番響いたのは、

「何が課題かを見出す力・手法が問われている」

です。
課題が判ればそれを解決する手段(例えばVE)は有るので、重要なのが”課題を見つけ出すこと”になるという訳です。

これは、「潜在的課題を見つける」と同じことなのかと感じました。

顧客・利用者が明確に認識・意識していないが、
何か物足りない、なんか不便・使い難い、、、、
といった、曖昧な状況の中から、

「真の要求」「真の課題」を

明確に認識する、と言う力が求められていると言うことです。


その他で印象に残ったのは、二日目の

 〇働き方改革実現フォーラム
“VEで「働き方改革」は実現できるか”
~業務へのVEアプローチと社内展開ノウハウ~

でした。
この中では、VEは「VE対象」だけでなく、対象に関わる「人」と「関連物」にも広げて考えるべきだ、と言うものです。

範囲を広げることにより、より上位でのVE検討が行われ、「人が持っていた機能」を「対象物」に移すなどの抜本策が見えてきます。

 

この他にも多くの興味深い講演は有りましたが、一日目の「Networking Party」はとても良かったです。
VEの世界に入って間もない私にとっては、VEの世界の方々を知る、と言う意味で有意義でした。

実際、多くの方と名刺交換をされて頂きました。

とても有意義なVE全国大会参加でした。