9月20日に、「電子回路設計のVE実践講座 ~基礎編~」を開催しました。

受講者は3名の方でしたが、少人数の分、とても活発にやり取りができ、より理解につなげて頂けたかと思います。

受講後の感想やアンケートでは、

  • 電子回路でも機能系統図を作成する感覚が判った
  • 電子回路でも機能系統図で全体像を把握出来る点は活用していきたい
  • 電子回路の機能表現を、見える化として実践していきたい
  • 設計者だけでなく、購入しているカスタマーにも勧めたい
  • 次のレベルの講座も受講したいと思いました

という、お言葉を頂き、大変満足して頂けました。

受講者アンケートから

今回は、”基礎編”として、

  • 部品から機能への思考の転換
  • 電子回路での機能系統図作成の感覚を持って頂く

を目的で、いわばVE基本ステップの[機能定義]に当たります。

最初のワークでは、僅か抵抗2本の”分圧回路”でしたが、
機能系統図・機能思考に不慣れなためか、なかなか苦労しました。

ワークで作成した電子回路の機能系統図

しかし、”反転増幅器”、”メモリ回路”など、回路設計者にとってなじみの深い、よく理解している回路を例題としたワークを進めていくうちに、だんだんと感覚を持って頂けてきたようでした。
最後のワークは、少々階層の深い機能系統図の作成でしたが、割とすんなりと機能ベースでの思考で作成していただけたかと思います。

もちろん、思考の転換や機能系統図の作成は一気に出来る事では有りません。 講座での感覚が残っているうちに、ご自身の回路で機能系統図作成のトライを何度も繰り返して、感覚をより確かなものにして頂きたいと思います。

また、いろいろお話しする中で、機能系統図が装置・システムの機能や動作・仕様などの技術情報の一つとして、非常に有益な表現方法であり、情報やノウハウの共有・継承に役に立つと言うことも改めて感じました。
今後は設計情報としても使って頂けるのではないかと思います。

今後は、[機能評価]にあたる現状の分析からの改善対象の絞込みを“分析編”、[代替案作成]にあたるアイディア発想から具体化・代替案作成を“発想/具体化編”として、講座を拡充していきたいと思います。


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